等身大の箱庭

おはようございます。よく寝られましたか?

2019/2/10

 今回は散歩とか遠出じゃないです、ちょっと本についての記事です。

 読書していますか?と聞かれるとどうでしょう、私は漫画・ラノベなんか好んで読みますが(後者は最近そんなにではないけど)読書かと言われると、素直に首を縦に振ることは出来ないです。かと言って読書じゃないと言い切るのも出来ません。最近読んだ世間一般の方が思い浮かべるような本は、親切なフォロワーの方に贈っていただいた『儚い羊たちの祝宴』です。まだ読了していませんが…。直前に読んでいたのが『王とサーカス』であり、古典部シリーズと聞けば分かる人も多いかと思いますが米澤穂信先生の作品を読み漁っているというわけですね。

 少し話が逸れました、私はもっぱらここ最近の読書はKindleを利用しています。

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 つい一ヶ月ぐらい前のことだったか、Kindleの蔵書が「500冊」を突破していました。そんな訳で今回は500冊もある中から、最初に買った一冊と100冊刻みで買ったものを紹介がてら書いていこうかと思います。

外天楼 (講談社コミックス)

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)

 2014年の12月22日にKindleで初めて買った一冊、それが石黒正数先生の外天楼です。今は『木曜日のフルット』、このマンガがすごい!大賞になった『天国大魔境』を連載されていますね。買った頃はちょっと前に『それでも町は廻っている』が放送されていて、その時にフォローしたのが縁だったはずです。不思議系ミステリーと銘打たれていますので内容は特に言いません。ただ、一見何事もないような出来事も連綿とどこかで繋がっていて最終的には一本の糸になる。そんな群像劇じみた物語であって、ラストも切ない気持ちになりました。

メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

 なんと丁度100冊目はメイド・イン・アビス、2015年6月27日にこの作品に出会っていました。言わずもがなの作品ですね、現在も連載中で既刊は7巻。 アニメ化・劇場版・第二期まで決まっている作品で竹書房の売れ筋で筆頭株でしょう多分。今よりも前、2015年の時点でもそれなりに有名な作品だったと思います。ライトなオタク層というよりも、もっと狭いところでウケていたという感じがします。少し話が逸れますが竹書房電子書籍にかなり力を入れていて、一年に一度はかなり大規模な安売りのセールを行っています。散発的に安売りすることも勿論あります。

 そのセールにあやかってこの作品を買いました。当時からよく安売りされるにしては、よく利用するKindle系のサイトでもかなり評判の高いものだったと記憶しています。実際読んでみると表紙やキャラの愛らしさとは裏腹にかなりエグい内容だったり、特定の性癖ウケしそうなキャラがいたりと読んでて飽きない作品でした。今でもwebでの連載を追っかけている唯一の作品です。それが1,2年後わっと花咲くような作品になるとは思いもしませんでした。でもよく考えてみたら、いろいろ要素はあったんですよね。アニメもつくしあきひと先生監修の元で丁寧だったり、音楽が綺麗だったりとかなり力がこもった物になっていました。二期が楽しみなのは愛です。愛ですよ ナナチ。ボンドルドは声が合いすぎてる。

小百合さんの妹は天使

 正確には3巻でしたが、小百合さんの妹は天使として書きますね。どうせ同じ2016年の8月6日ですし。私は百合好きですけど、作家先生にまで詳しいかと言ったらNoです。ただ、これを読んで伊藤ハチ先生にはかなり強烈な印象を持ちましたね…。

 姉妹百合を取り上げた作品なんですけど、周りの登場人物も当然百合百合しい。それでも、一番強烈なキャラクターなのが主人公の小百合さんの妹の美琴、しかも常に隣りにいるという事実。ひたすら姉に甘える、甘える。ただ、こういうのって見ててウザったいと思うこともある展開なんですよ個人的には。それでも、冒頭で示されるように小百合さんが自己肯定感が低い人物で、それに対して自分自身を強く定義づけてるのが美琴でブレそうになる姉をしっかり補正して二人で寄り添って生きていくので凄くイイ…。この冒頭の自己肯定感の低さの原因を解いて、それに気づかせたくれた妹を迎えに行くという伏線というかオチを綺麗にまとめ上げているのも好感が持てますよね。最後のコマは、二人で生きていくことに対する総括としても美しい。この作品を強く推してたフォロワーの@karno に感謝。

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

 撮れ高ッッッ!!!!よもや300冊目は『宝石の国』(なお4巻)だとは、ブログのための天の采配か?はいというわけで、推しは誰ですか?私はダイヤモンドです、はい美しいイエローお兄様〜〜〜〜〜!!!!!恋愛頭脳なのが良いじゃん、あの性別のない世界で恋愛頭脳とまで呼ばれているのがこのダイヤモンドであって、愛らしさなんですよね…。アニメのダイヤもキラッキラで、茅野愛衣(ファンです)の好演が光る、愛らしい。♡ゴロゴロも良かった、イエローお兄様…。フォスがアゲートとアドミラピリス族からの貝殻でできた脚でイエローお兄様と対面したときの水面と神々しいまでのイエローダイヤモンド、おにいさまをなめるな、よ♡はもう必見でしたね。その後、ちゃっかり岩に置いてヒビを入れるお兄様もドジ可愛い。

 話が逸れました、2017年11月9日に購入です。今から遠い未来で宝石のカラダを持つ28人が彼ら自身を奪おうとする月人との戦いに備え、戦闘や医療の役割を持ちながら生きていく。その中で、役割を持っていなかったフォスフォフィライトが金剛先生から博物誌を編むように言われるところから物語が始まります。

 既刊は9巻、もう書きましたけどアニメ化もされてます。オレンジが元請けとして初めて制作した作品ですね。3Dアニメであって実物のような宝石の煌きを纏って、フォスたちが動いています。ネタバレ配慮したい作品ですね…現在進行系で物語が動いてて、どうなってしまうんや…って感じなので。概要程度に伝えますけど、主人公のフォスフォフィライトは硬度も靭性も低いし、諸々の騒動の原因を作るトラブルメーカーで、後先見ない(後に少し良くはなる)性格のせいでとにかく外見がコロッコロ変わります。根は変わってないんですけど、やっぱりその前の姿と比べると見た目だけでなく考え方にも違うところがありますから、前に進んで学習しているという前向きさを強く感じますね。

 色々なものに影響を受けながら変わっていく姿は人の形をとる宝石でも、最も人間のあり方に近いと思います。私はどのフォスも好きですけどやっぱり7巻の欠損を補った姿はビックリしましたね、直後に笑いましたけど。今となっては「懐かしい」カンゴーヌーンくん…なぜ私が「懐かしい」とカンゴームのことを思ったのかは9巻読めば分かる、読め。性のない世界だったのにいきなり性の概念をブチ込んでくるの怖い、顔のいい男にかかれば雌の顔です。

総合タワーリシチ 完全版(上) (ヤングキングコミックス)

 また百合作品です、2018年5月3日に購入です。今も『 とどのつまりの有頂天』を連載されているあらた伊里先生の3巻だったものを上下にまとめたものです。これにも『総合タワーリシチ』のおまけが描かれているので買うっきゃ無い。破天荒な百合です、主人公は極度の負けず嫌いに育った霧上神奈(きりがみ かんな)と勉学には秀でてその他はからきしの羽座岡悠(はざおか ゆう)と周囲の人間が巻き起こすドタバタ百合コメディです。冒頭10ページの掴みが良い、既に雑魚のネコキャラ臭が凄い…。

 それはともかく、天才肌に見えてそこまで出来た人間ではない天然でフワフワとした悠とそれに惹かれていく神奈がいいですね。神奈が嫌いなわけじゃないすけど、悠が好きですね。常時高跳び状態の作品だからこそ、神奈でさえ敵わないとされる彼女の繊細さが下巻で描かれていて、そこに手を差し伸べてあげられる神奈と優しさがあって…。最初は読んでいて人間味を薄く感じたんですけど、神奈と触れ合うことで、眠っていた情緒が呼び起こされて表情豊かになっていくのが微笑ましいというか読んでてよかった…と思わされます。他にもこの作品のいいところはあって、神奈と悠だけの物語では終わらないんですよね。百合作品なので周りも百合っぽい人がたくさんいるわけですけど、神奈がつるむ「ちゃらんぽらんズ」や生徒会の人間関係も描かれていて、2人だけの物語で終わらず狂騒曲のような人間性もあるところですね…。色々書きましたけど、悠可愛いですから読んでほら。

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 最後の最後まで百合じゃなくてよかった、あと一つ違っていたら『たとえとどかぬ糸だとしても』になってましたね。購入したのは2019年1月17日でした!ほぼ一ヶ月前でしたね。アニメが好評放送中です、応援しましょう。ひたすら駆け引きでどっちが先にボロを出して告るかを競ってる漫画です、これだけ聞くとそれを13巻も続けてるんだからマンネリじゃねえか?と理解する人もいるでしょう。だがしかし、確実に物語は見えるところで目下進行中です。ネタバレもクソもないので言いますけど、ついにかぐやが白銀御行のことを好きと認めましたからね。色々好きなキャラがいますけどかぐや様の近侍である早坂愛、白銀御行の妹である白銀圭が好きです。白塗りで吊目なのがイイ…。別枠なんですけど、藤原書紀の妹の萌葉のサイコパスキャラも好きです、普通妹の親友キャラに「お兄様と寝たって言ったら、圭ちゃんどんな顔するかなぁ…♡」って言わせる想像しないでしょうNTRれ最高。

 ほぼ主人公のかぐや様が女性キャラに向ける殺気立った感情とか考えも最高です、「穢れた血脈」「姉妹揃って会長という蜜に群がる…まるで虫ね…」とか主に藤原書紀一家に向けられるの言葉がむき出しの刃すぎる、でも思い込みの激しいところも好き…。もうひとりの主人公である白銀御行も、ラブコメキャラとして清廉潔白(多分)なので好感が持てます。勉強以外は音痴で歌も運動も芸術もからっきしなのに、そこで諦めず必ず立ち向かっていくひたむきで誠実な姿勢がよく分かります。そりゃかぐや様も惚れますよ、男として人間として出来てますもん。他のラブコメ主人公が、痴呆だったり肝心な時に耳が遠かったりする中で、素直じゃないながらもキチンと決めて進もうとしているんですからね。

 最新13巻は12巻と2ヶ月連続刊行でほぼ待ちがなくてGoodでしたねぇ、12巻のオチから続くのかと思ったらそんなことはなく文化祭と2つの告白編でした、夏編まだ?出会いの物語見たいんじゃが…。14巻も3月刊行予定で、待ち遠しいですね…。あ、あとアニメOpもクッソいいから見て

 以上が切りの良い100冊刻みの蔵書紹介でした。最初は50冊ずつにしようかと思ってたんですけどやらなくてよかったです、多分二度と表に出てこなかったでしょうから…。500冊って多いのでしょうか、Kindleガチ勢の人だったらもっと多いかも知れないですが結構ヘビーユザー寄りかもしれませんね。セールがあるとフラフラと眺めてうっかり購入してるとかザラすぎるので、こんな冊数にもなるわけです。そして、あと2冊だけ番外編を消化して終わりにします。

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

 既刊は14巻、当然のごとくアニメ化されています。ただ、NHKでの放送だったのであまりTwitterで見てる人も見かけませんでしたね。ここ最近は通勤の行き帰りで読み返してます。一度読んだ本ってあまり読み返す質じゃないんですけど、この漫画だけは別です。何回も読み返してますし、その度に前読んだときには気が付かなかった良さを発見してる気がします。将棋というものを通して、桐山零の成長と周りの人間関係を描いてる作品です。昔の記事でも1巻冒頭を引用したり、8巻の棋匠戦での柳原棋匠の「焼野ヶ原」が好きとか書いてる気がします。甘酸っぱさもあれば笑えて、それだけじゃない人間関係の醍醐味が描かれていて泣きそうになりますよ、泣いてますけど。

 既刊は7巻、アニメのOPが詐欺過ぎた作品。7巻ではそのアニメOPもきちんとネタにしてます。1巻の最初の話で爆笑する人間は信用できる。この漫画のネタが、ほとんど作者の涼川りん先生の発想に基づくというのが既に狂気を感じますよ。ってか、その涼川りん先生がTwitter登録して生年月日を猫の誕生日にしたら(既になに?)利用年齢に達してなくて、よりにもよってアニメ放送中にもかかわらずアカウントロックされたとかヤバくないですか? ソシャゲに金突っ込みすぎてクレカ止められたような漫画家先生と同じぐらい面白い。ぜひ読んでほしい…ギャグ漫画で一番好き…。

 めっちゃ長文になった、これで読む気になる人がいたら僥倖です…お疲れ様でした。