等身大の箱庭

おはようございます。よく寝られましたか?

2018/5/20

節操のないKindle購入について、開き直りを感じてきたところです。

 電子書籍もといKindleを使い始めて3年と7ヶ月になります。Kindleは良い読書体験を提供してくれます。なぜなら比較的、安売りすることが多く読みたい本やそうでない本でも手に取りやすいからです。

 自分のKindleの購入冊数が400冊超えていて、100冊/年以上買っているということになります。購入を決意しているものもありますが、冊数ではなくシリーズ・タイトル数で割合を考えると多くはセールで見かけて買ったものが多いです。

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 セールと言っても、その内容には差があります。半額セールと行ったものから80%引き、50%還元やシリーズ購入割引まで様々です。画像の『五等分の花嫁』の1巻は50%割引だったので購入して、そのまま揃えた形です。『BLAME!新装版』は昔に1巻が無料で、つい最近シリーズ割引で購入したものです。6000円もしないで揃えることができ、映画も見たので揃えられて嬉しかったです。

 画像にはありませんが『三月のライオン』もあり、これもシリーズ割引でアニメが良くて買ってしまったやつです。あまり注目されてないように感じましたが非常に良かった。第2クールの棋匠戦、「焼野が原」は大塚芳忠さんの演技が光っていましたね。原作でも屈指の好きな話で何時見ても泣きます。

 時期も内容も被った『りゅうおうのおしごと!』も買っていて、シリーズ全体や特に5巻を通して描かれる、才能と実力という厳しい現実を無視しないのが胸を熱くさせますね。例を挙げれば姉弟子と八一との間に横たわる溝は埋められないものであり、それでも作中では誰もが食らいつき歩みを止めないその姿勢に涙が止まりませんでした。師匠の伏線にもグッと来ました。

 『三月のライオン』と『りゅうおうのおしごと!』は似ているようで異なる作品です。重きをおいているのが前者では人間関係であり、後者は才能に有ると思います。『りゅうおうのおしごと!』は埋めがたい差があって、同じ人間ではないというのを描いていることが現実的な内容という評判にもつながってくるのではないかと思います。とは言え、どちらもいい作品です。(重要)

ところで百合って知ってますよね。知ってるとは思いますが、『私の百合はお仕事です!』とか『熱帯魚は雪に焦がれる』とか『ゆゆ式』とか『やがて君になる』とか『新米姉妹のふたりごはん』とか挙げればきりないです。売ってますので買ってください、買ってください。ちょっと書くのは語彙力とリソース足りなくて無理なんですが、高身長の冷静な性格なやつはネコです、ネコです。しかもチョロい、最高。

 百合とかレズとかじゃないんですが、『リズと青い鳥』を2回ほど観てきました。レズとか百合とかでもいいんですけど、個人的にはそういうたぐいのものじゃないと思うので個人の感想におまかせします。希美とみぞれの関係を切り取った、残酷で美しい90分間の物語です。

 みぞれが冒頭で希美の足音を分かっている点や、鍵を開けて挿入される「disjoint」の文字。希美がリズと青い鳥が好きな理由を述べようとする瞬間、みぞれの世界が希美のフルートに反射して輝く様と色褪せる瞬間。素数と最大公約数の関係。非才だからこそ気がつかない夏紀、全てを話すわけではないという発言。滝先生と新山先生は理解していた二人の関係、剣崎との関係で変わる二人。みぞれの演奏には必ず気づく希美と希美を見ていないみぞれ。与えるだけだった希美が初めて求めた、みぞれの好きへの無理解。

 しかし、ラストで希美はハッピーエンドに向けて諦観をしない。希美は理解したからこそ、あの発言をすることが出来た。着実に彼女たちは幸せへと近づいている。混じり合わなかった二色が混じり合い、かき消される「disjoin」の「dis」の文字。そこかしこに散りばめられた二人の関係を示す素数と仕草、細かいところまで詰められて考えられた映画でした。

ぜひ見て欲しい映画です。