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2016/9/22

楽しみ

ネタバレを含みます。

 昨日、『聲の形』を観てきた。原作の漫画は献血ルームで読んでかなり泣いた記憶がある。漫画で泣いた作品は『四月は君の嘘』とこの作品ぐらいだと思う。映画は新宿ピカデリーで鑑賞した。ピカデリーはゆっくりしないとかと『THE ORIGIN』を観たり、1人で『響けユーフォニアム!』観たりと地元近くのものよりよく利用してる。スクリーン1だったんだけど、ここがまた大きい劇場だった。席の予約をいつもの8や9と同じ感覚で予約していたので、入場したときは不安だったけどN列中央は程よく見渡せてとても快適だった。

 「この映画の魅力を自分の言葉で伝えるのは、凡そ不可能である」と思ってしまったというのが映画を見た素直な感想だ。映画を見ていたときの自分の状態は終始泣いていた。冒頭10分も経たないうちに泣いていたし、中盤は胸を締め付けられる思いで泣いて、終盤もやっぱり泣いていた。京アニが手掛けてくれて本当に良かった、原作読者として本当にありがたいと思った。

 強烈な映像を全編に渡って見せてくれたけど、特に強く印象に残ったのが3つほどある。1つは硝子と将也が取っ組み合いをしたシーン。2つ目は、硝子の自殺前にある将也が過去の出来事を取り繕うようにしていた一連の行動のシーン。最後が硝子の自殺シーン。1と3は演技が怪物過ぎて、息をするの意図的にやめた。硝子の「頑張ってるのに」や将也の引っ張り上げる演技は怪演だった。3は花火の散る映像を付帯していて、その鮮やかで華やかな光が消えていく演出は結末は知っているけどどうなるんだと思わされた。『劇場版 響けユーフォニアム!』の大吉山でのカットも艶やかで、こんな感じだったなともあとで振り返って思い出した。2は将屋が自分の罪滅ぼし、過去の自分を取り戻そうと必死になって足掻く姿がとても観ていられなかった。自分にはとても痛々しくて、少し目も背けてしまった。硝子が自殺を決意することを思うと、なおさら心が痛むような映像で心が苦しかった。

 往々にして映画やアニメ見ると、これは人間の取る行動じゃないなと思う。しかし、『聲の形』は現実で起きたなら人は登場人物のような行動を取るだろうと思わされた。自分が可愛いだけの河井、逃げた佐原、仲間を売った植野や島田等々、人間らしい振る舞いというのを感じずにはいられなかった。人間性っていう言葉がチラチラと頭のなかで浮かんでた。映画は130分近くで、原作をそのまま再現するのは難しいのでところどころ端折られている。自分としては映画作りという要素はあってほしかった。エンディングを観た時は「え?これでもう終わり?」と拍子抜けしたけど、原作を損なわない所でエンディングを迎えたと思う。また端折られたことで、ディスコミュニケーションという作品の柱をうまく引き立てていたとも感じるので悪いとは思わない。

 観劇後、地元のツタヤで原作をまとめて買ってしまった。改めて読み返して、劇場版で感じたことと原作での伝えたいことの違いとかを見直していきたい。それと、公式設定資料集をピカデリーと地元の映画館で探したけど売り切れていた。重版が掛かっているみたいだけど、京アニショップのみだけじゃなく書店販売もしてくれると手が届きやすいしありがたい。それとBDの発売予定日まだですか、初版版を衝動買いしたいので早くしてくださいお願いします死んでしまいます。

おしまい。